管理人:上手が行う育成方法について

◆育成方法について

◆稚魚期

各々で方法は異なりますが、その個体が持つポテンシャルを、出来るだけ引き出すために行っている方法を紹介します。

産仔された個体は一腹ごとにS~Mサイズのプラケースに収納します。

毎日頻回(できれば3回以上)孵化したばかりのブラインシュリンプを給餌します。

換水は毎日80~90%行い、常に新鮮な水を維持するように努めます。 水温は26~28℃になるよう、蛍光灯の上や熱を発する器具の上方に置くようにします。

※各ステージにおいて水は塩素が中和されたものを用いることが安全です。

 

◆幼魚期

1か月するとプラケースから産仔数に応じてS~Mサイズの水槽に移動します。

濾過はスポンジフィルターまたは投げ込み式フィルターを用い、ベアタンク水槽で管理します。

少量の水草やラムズを一緒にいれておくことで、水質の安定化を図ります。

この時も水質が安定するまではほぼ毎日70~80%の換水を行い、水の白濁が消えるまで継続します。

給餌内容はメインを人工飼料(高脂肪)とアカムシを用います。

これらを給餌した後にブラインシュリンプを与えます。 ゲルフードの併用も効果的です。

水温は25~26℃で維持できれば良いです。

この時期の給餌量の目安はグッピーのお腹がパンパンになるまで細かく給餌します。

目的はしっかりとした体躯の形成です。

 

 

◆若魚期

3か月を経過すると尾ビレやボディは発色し、雌雄差が顕著になってきます。

この時期にはL~45cm水槽に移動します。

雌雄を分けても分けなくても構いませんが、分ける場合は雄の群に1~2匹雌を入れておくことをオススメします。

濾過は投げ込み式フィルターを大磯に埋めて半分はベアタンクにするか、底面式フィルターがオススメです。

十分な水量と効率的な濾過方式を用いて尾ビレを伸ばしていくように努めます。

換水は今までと同じように立ち上げ初期は細かく部分換水します。

安定すれば、1週間に1回水の状態を見て50%ほどの部分換水と時折、丸洗いを実施します。

換水するポイントは水槽の縁に小さい泡が残るようであれば、すぐに換水した方が良いでしょう。

給餌は人工飼料とアカムシ、ゲルフードをメインにし、サブとしてブラインシュリンプを給餌します。

水温は25℃前後が良好です。

 

◆成魚期

6か月を経過すると、フルサイズに近くなってきます。

この時期の飼料は人工飼料とブラインシュリンプを用い、人工飼料は植物成分が入ったものを用います。

水替えは定期的に行い、水質が安定していることが一番肝要です。

水温は23~24℃とし、8ヶ月以降は22~23℃で維持します。

水槽の中には2~3匹しか残っていないようにします。

 

 

◆ペアリングについて

ペアリングはきっちりと固めたいならばM~Lサイズのプラケースを用います。

水草をしっかりと浮かばせ、その上に蛍光灯を置きます。

その中にMサイズであれば1ペア~トリオ最大2ペアまでを収容し、交配していきます。

この環境ですと、産まれた子供も捕食されにくく、確実に子供を取ることができています。